るんびに苑の理念

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「るんびに苑」の願い
■命は、どんな命も、真っ直ぐに伸びたがっています。そして、環境(場・縁)が適していれば、放っておいても、真っ直ぐに育ちます。その反対に、環境が適していなければ、全ての努力が無駄になります。「るんびに苑」は、《子ども達が真っ直ぐに育つ環境を取り戻したい!》という願いのもとに、多くの皆様の真心が結集して開苑しました。仏教の無我の心を核に、心理学・教育学・医学・脳科学等を駆使して、少しでもこの願いに近づきたいと願っております。

「るんびに苑」とは
■2600年前、ルンビニーの花園(ネパール)にお釈迦様が誕生されました。花が咲き、鳥が歌い、蝶が舞い、命が活き活きと輝いていた4月8日のことです。誕生されたお釈迦様は天と地を指さし、「天上天下、唯我独尊(=皆、尊い命を生きている)」を叫ばれたと伝えられています。大自然がお釈迦様を押し出したのです。上記の願いを実現するために、このルンビニーに因んで、和風に「るんびに苑」と名付けました。
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「るんびに苑」の歩み
■30数年前、大阪府茨木市で「悩み事相談」を始めて間もなく、中高生の不登校・引きこもり・校内暴力・家庭内暴力・シンナー等の問題行動が頻発するようになりました。大人がバラバラになった結果ではないかと思い地域の挨拶運動を始めたり、苦悩する中高生のよみがえりの場「るんびに太鼓」を創設したり、奈良県下市町の廃校を借りて苦悩する青少年のよみがえりの合宿「短期るんびに苑」を実施してみました。

■その結果、「誰も好きで問題を起こしている訳じゃない! どんな子も、本当は真っ直ぐに伸びたがっている! そうなれなくて苦しんでいる!」と、確信するようになりました。

■子ども達が真っ直ぐによみがえる場「るんびに苑」を創りたいと、あちこちで話をしているうちに、賛同される方々が徐々に増え、「るんびに苑後援会」を結成して下さる運びとなりました。

■何度も挫折を繰り返すうちに、綾部市の当時の市長・四方八洲男氏に出会い、氏の全面的な協力をいただき、平成15年6月、やっと「るんびに学園」を開園することが出来ました。これに先立って、京都府にお住いの皆様の「京都るんびに苑後援会」が発足、「るんびに学園」を直接支えて下さることとなりました。

■「るんびに学園」は、無償の協力を続けて下さっている後援会の皆様、開園申請以来、誠意をもって支えて下さっている京都府や綾部市の関係機関の皆様、温かい眼差しで見守っていて下さる地元・綾部の皆様、陰ながら応援していて下さる皆様、そして仏となって見守っていて下さる皆様等々、数え切れない多くの皆様の、《真心の結晶》です。

■開園して11年、「るんびに学園」では、虐待や発達障害等で苦しんでいた児童・生徒が、綾部の大自然の中で、大勢の皆様の《真心》に支えられ、職員達・分教室の先生方の親身の世話を受けて、見違える程よみがえっております。

■また、「るんびに学園」を核として、両「後援会」、茨木市の「るんびに太鼓」・「つどいの広場」、池田市の「なむの広場」等が、互いに支え合う「るんびに苑グループ」を結成し、《青少年が真っ直ぐに育つ日本を取り戻す》ために、微力を捧げております。